2006年12月27日

君が呼ぶ名前

「なぁ、別にいらないんじゃないかな。」
「駄目よ。あの幼稚園に入ったら、大学まで安泰なんだから。」
「でも…うちの子、あんな幼稚園には向いてないんじゃぁ…」
「そんなことはやってみないとわからないでしょ!!」

旦那は非協力的だけど、私は本気。
うちの娘を立派に今年出来たR幼稚園の園児にしてみせる。

そう誓ったのは先月だった。

そして、幼稚園受験塾の先生に教わった問題を、娘と一緒に勉強しているのだけれど…。

「これは?」

私は犬の絵を差し出して訊ねた。

「わんこ!!」

「これは犬さん、よ。犬さん。ほら、言ってみて?」

「犬さん。」

「これは?」

「わんこ!!」

先ほどから、これの繰り返しなのだ。
先ほどから、ではなく、ここ2ヶ月、ずっと進歩なし、なのだけれど。

私はため息を付くと、ネコを見せた。

「これは?」

「にゃんこ!!」

「これはネコさん。はい、ねーこーさーんー。さんはい!!」

「ねーこーさーんー!!」

「これは?」

「にゃんこ!!」

私はまたため息を一つついた。
ネコをにゃんこと呼ぶのは、まだいいのだ。

「これは?」

私は馬の絵を差し出した。















「ひんこ!!!!!!!!!!」


















そう。
娘は、馬を必ず『ひんこ』と呼んでしまうのだ。

「違うのよー。
 これは馬さん。馬さんよ。さんはい。」



























「ひんこー!!!!!!!!!!」























そして何故か、馬だけは復唱してくれない。

























「やっぱり辞めた方がいいんじゃないか?」

「そうね。そうするわ。」
















せめてひひーんなら良かったのに。
posted by み〜ほ at 00:27| 兵庫 ☔| Comment(0) | 創作 | 更新情報をチェックする
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